ポケットにコメダ珈琲のゆで卵を握って帰る。
モーニングセット文化圏でうまれ育った。「コメダ」チェーンには最初ピンとこなかったが、ここんとこ帰省するとほぼ立ち寄る。そして入口に置いてある雑誌やスポーツ新聞の棚をみて「これこれ これが喫茶店文化東海圏」とにんまりする常。実家周辺にコメダがたくさんオレンジ色が目立つようになった。
関西にもコメダ珈琲出店が相次いでいる。今日はたまたま近くを通ったので入店。
コメダモーニングセットのゆで卵は熱い。とても熱い。どの店でも熱い。あれはどういう仕組みなのだろうか。焼かれた卵形の石ではないか疑惑も持たざるを得ない。ホットケース的なところにゆでた卵を保管しているのか、でも茹で具合が絶妙なのだ。「できたて」は東海では消費数を思うと考えられるが、関西ではそこまでのモーニング客はいないだろうからあの殻の熱さキープが気になる。
熱いゆで卵を握る。熱い。そしてしばらく熱いまま、だということも知っている。
今日はたまたま寒い。
朝からニュースはやんややんやと「関東の雪」についてレポーターが寒そうな場所へ出向き、寒そうなことを言っている。
ブレンドコーヒーとトーストだけ食べ、(本当はだめなのかもしれないが)ゆで卵をコートのポケットにいれ退店。
ポケットに手を入れる。ほかのひとには到底わからないが、わたしのポケットにはコメダ珈琲のゆで卵が入っているのだ。しかも熱いやつだ。ひひひひひ。ポケットに手をいれる。焼かれたような卵型の石をにぎる感覚。ちがう。熱い。
カイロではなくゆで卵で暖をとる自分にほくそ笑む。ばっかだなあ。趣味悪いなあと考えながら電車に乗り寒い中自宅へ戻ったが、それでもまだゆで卵は熱かった。
マジックペンで「コメダ」と書き記し本日の暖の記念とした。
なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか? ―「お客が長居する」のに儲かるコメダのひみつ
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